愉快な“病人”たち

1日遅ければ…おりも政夫が語る「舞台5日前」の盲腸手術

手術18日目に退院、その5日後には舞台復帰を果たした(C)日刊ゲンダイ

 最近は医療が進み、盲腸ぐらいなら内視鏡ですぐに終わるという説明でした。ところが、実際にのぞいてみたら壊死と癒着がわかって、結局、癒着した小腸と大腸もろとも切り取る4時間の大手術になったわけです。

 気が付いたら集中治療室で点滴だらけ。一番気がかりだったのは舞台です。「お腹を切ってしまったからには舞台は降板しなきゃいけない。申し訳ないけど謝るしかないな」と覚悟しました。

 でも、冬美ちゃんから「おりもさんが戻ってくるのを待っています」という手紙をもらったんです。涙が出ました。代役を立てずに座員だけでなんとかしのいでくれるとのこと。そう思ったら、そりゃリハビリにも熱が入ります。目的ができたことで入院生活に張りができ、手術の翌日から歩いて歩いて、とにかく筋力をつけるためにフロアを何周もしました。

 おかげさまで18日目に退院して、その5日後に舞台復帰できました。直前には、僕のためだけに全員、公演後に居残ってくれて、稽古をしてくれたりもしました。ありがたかったですね。

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