健康ポイント どっちが勝ち?

糖質オフ vs しっかりご飯食

田舎料理につい舌鼓…
田舎料理につい舌鼓…(C)日刊ゲンダイ

 お盆休みに旅行に行ったり、帰省したりして、リフレッシュされた方も多いのではないでしょうか?

 普段行かない場所に行くと、おいしいものに巡り合え、いつもより食欲が増し、つい食べ過ぎて太ってしまう……。そういう場合は、すぐに対策を講じましょう。

 今回は、効率の良いダイエットを提案したいと思います。最近注目の「糖質オフ」と、「しっかりとご飯を食べる食生活」では、どちらが良いでしょうか?

 休み中の食生活を振り返ってみると、「おかず食い」が多かったのではないかと思います。旅行での夕飯は地場のおいしい「おかず」ばかり。朝も昼も、量だけでなく、品数も多かったはずです。

 エネルギー(カロリー)は、タンパク質、脂質、炭水化物の栄養素から成り立っていますが、おかずが増えるとタンパク質だけでなく、脂質も増えてしまいます。これが太りやすくなる原因のひとつ。

 さらに、ご飯は水を入れて炊くだけですが、おかずは何かしら味付けをするため塩分の摂取量も多くなります。多くなった塩分を調整するために、水分(人によってはアルコール)を多く取ったり、ご飯をいつも以上に食べてしまうので、結果的に食べ過ぎになってしまうのです。

 休み明けにしなければならないのは、速やかに日常の食生活へ戻すこと。糖質オフを始めて、休み中と同じく「おかず食い」を過剰にしては意味がありません。ご飯や味噌汁を中心とした和食にし、「遅くまで起きて、遅くまで寝ている」といった不規則な生活を、規則正しい生活に改めるようにしましょう。

柴田真希

柴田真希

健康で楽しい「食」を提案する「エミッシュ」代表取締役。「私は『炭水化物』を食べてキレイにやせました。」など著書多数。ブログ「管理栄養士 柴田真希のシアワセ♪Makitchen」が好評。