今回は都立駒込病院に注目してみましょう。山手線の駒込駅から徒歩15分ほど、ベッド数801床、職員1000人以上(医師160人)を擁する大病院。がん医療に比重を置いており、実質的には「都立がんセンター」の役割を担っています。
国立がん研究センターが公開している「院内がん登録(2014年)」によれば、この年に駒込病院で登録されたがん患者は4363人。がん研究会有明病院(7253人)、国立がん研究センター中央病院(5782人)に次いで、都内3位につけており、全国的に見ても屈指の実績を誇っています。とくに食道・胃・大腸などの消化器がんに強く、また白血病の患者数で都内1位となっています。
それだけでなく、感染症センターの役割も担っています。とくにエイズ治療に実績があり、エイズ診療中核拠点病院の指定を受けています。2015年の累積患者数は約2600人、定期通院患者数は約1200人となっています。
決算書でわかる有名病院のフトコロ事情