乳幼児は命の危険も 異例流行「RSウイルス」の基礎知識

乳幼児と高齢者では命に関わる危険(C)日刊ゲンダイ

■病院に行くべき?

 前述の通り、見ただけでは風邪との区別がつかない。

「もし、ゼーゼーという呼吸をしていて苦しそうだったり、呼吸の回数が多いようなら、病院へ行くべき。咳が苦しそう、いつまでも症状が改善されない時も病院へ」 

 熱は出る場合とそうでない場合があり、熱が低いからといって必ずしも「重症ではない」という判断にはならない。

■治療は?

 有効な治療法は現段階ではない。対症療法になる。

「呼吸不全で低酸素血症を起こしていれば酸素の投与、必要に応じて点滴や痰の除去を行い、ウイルスが免疫力で死滅するのを待ちます」

■予防できるのか?

 RSウイルスは飛沫感染や接触感染でうつり、感染力は強い。しかし、「マスクでくしゃみや咳の飛沫がかからないようにする」「うがい、手洗いでウイルスが口などから入らないようにする」といった方法で身を守れる。

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