決算書でわかる有名病院のフトコロ事情

都立8病院の収支決算 28億超の補助金でも「広尾」は赤字

広尾は17億円の赤字(C)日刊ゲンダイ

 都立病院グループは「広尾」(渋谷区)、「大塚」(豊島区)、「駒込」(文京区)、「墨東」(墨田区)、「多摩総合医療センター」(府中市)、「神経」(同)、「小児総合医療センター」(同)、「松沢」(世田谷)の8病院で構成されています。

「多摩総合医療センター」は、以前は府中病院と呼ばれていました。府中市武蔵台にあり、同じ建物の一角が「小児総合医療センター」、敷地内に「神経病院」も立っています。さらに東に隣接して、重度心身障害児の入所施設である「都立府中療育センター」があり、北隣には精神科病院の草分けである「根岸病院」(民間病院)があるなど、文字通りの病院街。「松沢病院」は世田谷区上北沢に位置する精神科病院です。

 各病院の2015年度における収支は〈表〉のようになっています。広尾、大塚、駒込が赤字、墨東、多摩総合、小児総合、松沢が黒字、神経が収支トントンでした。

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永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。