子供の突然死の主要原因…「心臓震とう」が死を招く

「すぐには倒れない」ため対応が遅れがち(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

「心臓震とうを起こしても、すぐに倒れません。脳に酸素を含む血液が残っているので、胸への衝撃のあと数歩歩いたり、ボールを拾いに行ったりし、それから意識を失って倒れる。この場合、周囲は『どうしたんだろう』と見てしまいがちですが、すぐに動きだしてほしい」

 心臓震とうは、適切な対処をしなければ死に至る。しかし、胸骨圧迫やAEDの使用で、命が助かる。

 救急車を呼んだ後、見落としがちなのが、現場への誘導だ。

「学校やショッピングモールなどでは、救急車が到着してから傷病者を探し当てるのに時間がかかります。何人か人がいるなら、救急車の到着を入り口で待ち、速やかに現場まで誘導するのが理想的です」

 心臓震とうでは、意識がない。一方、意識がある時は、救急車を呼ぶべきか?

「呼吸がおかしい、なにか様子が変なところがあるようなら救急車を」

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