ニューヨークからお届けします。

仕事の成果を高めたければ…“ビールでほろ酔い”が効果的

 次のテスト「ディバージェント・シンキング(拡散的思考)」は、2分30秒の持ち時間の中で、「靴」「傘」といった日常のモノに関し、どれだけの用途があるかを考えるもの。このテストでは2つのグループに違いはほとんど見られなかったそうです。

 ではなぜ、ほろ酔いでの遠隔心理テストの結果が良かったのか? 研究者たちはその理由を、こう分析しています。

「思考というのは、一度間違った方向に進んでしまうと、瞬時に正しい方向に転換するための障害物となってしまう。アルコールで集中力や注意力を緩めることにより、こうした固定効果を軽減することができるのではないか」

 ただし、この効果があるのは「ほろ酔い」状態で、泥酔はNG。思考に行き詰まった時にはお酒、というのはどうやら「正解」のようです。

2 / 2 ページ

シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

関連記事