独白 愉快な“病人”たち

10年前に発覚 研ナオコ「橋本病」で声のキーさらに低く

さらに低くなった声も「それはそれで気に入っている」と語る/(C)日刊ゲンダイ

 甲状腺の病気は女性がかかりやすく、遺伝的要素が強いといわれるので、娘のことが心配になってすぐに検査を受けさせました。すると、やっぱり娘も橋本病。しかも、娘は甲状腺に石灰化した腫瘍があると診断されて手術をしました。だんだん大きくなるけど切除はしなくてもいいと言われたのですが、彼女は「気になるから切除したい」と希望したんです。

 で、切除してみると、まだ石灰化していなくてがん細胞が生きていた。あのまま放っておいたら大変なことになっていたかもしれないと思うと、娘の決断力というか直感に感服します。2011年の話ですが、おかげさまで娘も今はとても元気に歌手活動を続けています。

 橋本病という生涯仲良くしなければいけない病気になりましたが、病名がハッキリして、お医者さまともホットラインでつながっていることで、健康上の不安はなくなりました。病気になって、不安がなくなるというのもおかしな話ですが、体調が悪く、自分の体で何が起こっているのだろうと心配する方が体に悪い。病院嫌いの私が言うのもなんですが、体調が悪ければ、やっぱり病院に行って診断を受ける方がいいと思います。それも、できればセカンドオピニオンを受ければ、なお安心。治療すれば、体調は戻ります。

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