「がん対策に関する世論調査」では、治療と仕事の両立が難しい理由として約22%が「職場が休みを許すか分からない」を挙げています。入院を伴わない治療を選択することは重要です。
私が支援する都内の病院は、午後10時まで放射線治療が可能。治療後に一杯飲んで帰る方は珍しくありません。抗がん剤治療も同様で、通院で受けられたり、週末に抗がん剤治療を実施するクリニックもあったりするのです。
治療法や病院を吟味すれば、両立が難しいという現状でも、決して無理ではありません。そのためには、放射線科医にセカンドオピニオンを求めるといいでしょう。放射線科は血液のがん以外、すべてのがんの治療に当たる“がんのエキスパート”で、すべてのがんのすべての治療に精通していますが、外科医がカバーするのは診療科のがんだけですから。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁