夜中のトイレを減らす4つの対策 作業療法士がアドバイス

ぐっすり眠りたい(写真はイメージ)(C)日刊ゲンダイ

①就寝前に「仙骨」を温める

 仙骨は骨盤の後ろの真ん中にある骨で、副交感神経が集まっている。仙骨が冷えると交感神経が活発になり、尿がたくさん作られてしまう。

「就寝30分ほど前に、ホットパックや湯たんぽを腰の下付近に当てて仙骨を温めると、副交感神経が優位になってきます。眠くなったらベッドに入るようにしてください。ただし、熟睡するためには深部体温を下げなければならないので、仙骨を温め続けるのはNGです。ずっと温かいままの電気カイロではなく、30分程度で冷めるもので温めるのがポイントです」

②夜中にトイレで目覚めても時計を見て時刻を確認しない

「脳は、起床する3時間前からコルチゾールというホルモンを分泌し始めます。コルチゾールが分泌され続けると交感神経が活発になり、脳や体が覚醒するのです。夜中にトイレで目覚めたときに時計を見て、〈3時に起きてしまった〉と確認する行動を繰り返すと、脳には〈3時に起床してトイレに行く〉というプログラムが組まれ、日頃からその時刻に合わせてコルチゾールの分泌を開始します。そうなると、覚醒のリズムがずれて夜中のトイレで眠れなくなってしまうのです」

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