今後は、事前の検査でHSD17B4遺伝子を調べて、このタイプと判明したら、まず薬物療法を行うことになります。さらに乳房内の再発を抑えるため、放射線治療をプラス。“手術ありき”だったことを考えると、この治療選択は大きな一歩。患者さんの肉体的、精神的な負担もグンと減ります。
これからは薬物療法で消えないタイプに対し、放射線のピンポイント照射で手術をしないという戦略も検討される時代になってきたと思います。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁