国内初の発売 注目の「配合剤」で糖尿病治療はどう変わる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 DPP―4阻害薬は、体重は増加させないが、減少にも結びつかない。

「ところが、DPP―4阻害薬の研究で、この薬は肥満にも非肥満にも効くが、体重が下がれば下がるほどHbA1cの変化が大きいという結果が出たのです。つまり、肥満より痩せている人に効くのです」

 肥満度を示すBMIが30以上の人は、薬を飲んでもHbA1cの低下は6%が頭打ちだが、BMIが低い人は、6%未満まで低下。HbA1c6%未満は、血糖コントロール目標のひとつだ。

■薬価は1錠300.3円

 一方、SGLT2阻害薬はHbA1c低下と共に、体重も低下させる。体重を増加させやすいといわれる他の糖尿病薬にSGLT2阻害薬を追加しても、やはり体重は低下する。尿にカロリーを排出し、脂肪の分解を進めるからだ。

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