愉快な“病人”たち

平山みき 大腸がん闘病で「腸閉塞の予兆が分かるように」

「がんに関しては本当に運が良かった」と語る(C)日刊ゲンダイ

 当時はいまのように患者本人にがんを告知することはなかった時代です。実は家族はがんだと告知されていましたが、私は知らなかった。そのため「がんじゃないよね?」と不安でいっぱいだったことを覚えています。2週間後に開腹手術を受けました。すぐに手術にならなかったのは、がん付近が炎症で腫れていたからだそうです。

 入院当初は「がんかもしれない」と不安でしたが、だんだんと「やっぱりがんなんだろうな」と思い始めていました。なので、手術が成功し、退院間近になって家族から「実は大腸がんなんだよ」と告知されたときは、それほどショックはありませんでした。入院中、何度か「がんだったら嫌だね」と家族に話したのですが、そのたびに話は続かず、すぐに別の話題に移ることが続いていました。がんでなければ、「がんじゃないよ」と言えるはずなのに、そう言わないということは……。うすうす、がんだろうと思っていたんです。

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