受診までの「応急処置」

【耳鳴り】耳は塞がずリラックスできる音楽を流す

音源なき騒音を撃退せよ(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

■入浴するのもいい

「耳鳴りを引き起こす内耳の病気の発症には、過労やストレスが大きく関係していると考えられています。とりあえず受診まで家庭でできることといったら、とにかくリラックスできる状態でいることです。心身の緊張をほぐしたり、血流をよくしたりする効果でいえば、お風呂の湯船につかってゆっくりするのもいいでしょう」

 耳鳴りは、いったん気にし始めると、余計に気になる。それがストレスとなってさらに耳鳴りが強く感じる悪循環を起こす。「気にするな」といっても難しいが、極力耳鳴りにとらわれない心構えが大切になるという。夜、耳鳴りが気になって眠れないようなら、自分でリラックスできる環境音楽などのBGMをかけて耳鳴りの音をまぎらわすのもひとつの手だ。

「耳鳴りに慣れたからと受診が遅れるのもよくありません。10日から2週間も放置すると内耳の神経が変性して、治療しても回復が難しくなります。市販薬やサプリメントを試しても、病気が原因の耳鳴りには効きません。治療のタイミングを逃すので注意してください」

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