糖尿病予備群は「血糖値が低い」と安心するのは間違い

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「つまり過食や運動不足以外の理由でいまはHbA1cが下がっている可能性があるのです」

■冬にかけて一気に上がる

 問題は、秋のこの時期にHbA1cが要経過観察・生活改善値となる6.0~6.4の人は、冬になると要治療となる6・5を簡単に超えてしまう可能性があること。

「それを知らずに、“オレは過食や運動不足を続けてもいずれ血糖値が元に戻る体質だ”などと思い込んでいる人は、寒くなると合併症予防の目標値の7.0も簡単に超えて、気がついたらインスリン注射のお世話になってしまいかねません」

 糖尿病の境界型の人はいま、どんなことに気をつければよいのか?

「内臓の脂肪の多い人はいまの体重から4~5%減らしましょう。糖尿病の発症率を抑えられるとの報告もあります」

3 / 5 ページ

関連記事