どうしても体重が減らない人は筋肉をつけることに専念するのも手だ。
「筋肉は糖分の保管場所で血糖値の調整も筋肉で行われます。筋肉量が減ると糖分の居場所がなくなり、血糖値が上昇するのです。加齢とともに太ももやお腹を中心に筋肉は減るので中高年は重点的に鍛えるのがよいでしょう。運動嫌いなら階段を下りる習慣をつけましょう。上りより下りの方が筋肉は鍛えられます」
そのためにプロテインを朝食前に飲むのもいいかもしれない。
「プロテインは飲んで筋トレをすると筋肉がつきやすくなるだけではありません。牛乳成分からつくられ吸収が早いホエイプロテインを食前に飲むと血糖値を改善するといわれています。血糖値を下げるインスリンの分解を促進するホルモンを抑制する働きがあるからです」
ただし、プロテインの過剰摂取は健康を損なう恐れがある。食事で取るタンパク質の量との調整をしつつ、腎臓や肝臓の悪い人は医師に相談する必要がある。