「腰痛の8割は原因不明」は間違い 痛み解消最新ポイント

「危険な痛み」と「神経症状を伴う痛み」に注意(C)日刊ゲンダイ

「危険な腰痛」とは、がんや大動脈瘤などの内臓疾患、がんの転移や多発性骨髄腫などの腫瘍、結核性脊椎炎などの感染症。また、「神経症状を伴う腰痛」は、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、椎体骨折など。この2つの腰痛であれば、病院での治療が必要になる。

 そこで要注意なのが3大危険兆候だ。

「『安静にしても痛む』『体重減少が顕著』『発熱』のどれかがあれば“危険な腰痛”と見なし、できるだけ早く病院に行き、手術や専門診療科での処置が必要です」

 足のしびれ・痛み・麻痺があれば、「神経症状を伴う腰痛」が疑われる。病院でMRIなどを受け、「保存治療↓改善しなければ手術検討」の流れになる。

 もし、3大危険兆候やしびれなどがなければ、今は深刻な状態ではない。

 コルセットや腰痛体操など自分でできることに6週間を目安に取り組み、痛みが続くなら病院で検査。運動療法を中心に保存療法を行う。

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