また、がんの種類別に発症率を検討したところ、A型と比べて、B型では胃がんが25%、大腸がんが22%、膀胱がんが36%減少しました。AB型では大腸がんが32%減少しましたが、肝がんは45%増加するという結果でした。O型では全てのがんについてA型と明確な差を認めませんでした。B型では特に消化器系のがんや膀胱がんの発症リスクが低い可能性が示されています。
とはいえ、がんの発症にはさまざまな因子が関わっているので、本研究結果が必ずしも因果関係を示しているわけではありません。そのメカニズムを含め、今後の研究報告に注目したいと思います。
役に立つオモシロ医学論文