その点を加味して、島薗の方法を「臨床試験」、大森の方法を「人体実験」と書いたのですが、前者は倫理的な人体実験、後者は非倫理的な人体実験であり、どちらも人体実験に他なりません。
しかし現代でも、ワクチンを接種した人としない人の両方にノロウイルスを摂取させ、発症が予防できるかを検討したランダム化比較試験もあり、倫理的と非倫理的の境目には、微妙なところがあるのも事実です。
数字が語る医療の真実