Dr.中川のみんなで越えるがんの壁

南果歩さんは選択 乳がんでも治療を中断できるケース

抗がん治療を中断していることが明らかになった女優・南果歩(C)日刊ゲンダイ

 抗がん剤治療によっては、閉経する確率が20%程度あります。抗がん剤が必要なタイプでは、しっかりと抗がん剤治療を行うのがベターですが、若い女性で妊娠を希望されるケースは、主治医とよく相談することが大切でしょう。

 薬物治療を中断した南さんは、サプリメントを飲むほかに民間療法に頼っているといいます。今年6月に乳がんで亡くなった小林麻央さん(享年34)もそうでしたが、民間療法はマイナスですから、治療を差し控えるのみでよく、サプリは不要。体の状態が回復したら、薬物治療を再開すればいいのです。

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中川恵一

中川恵一

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

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