正しい運動で健康寿命を延ばす

【膝痛対策】膝関節と骨盤を支える筋肉を強化する

写真②写真は「定年後が180度変わる 大人の運動」から

◆アダクション(内転筋群強化)

 内転筋群は股関節にある筋肉だ。

①スタートポジションは、横向きで寝て、上側にある膝を手前に90度ほど曲げた状態。もう片方の脚は伸ばしておく。このとき下側の腕は頭を乗せるようにして上へ伸ばし、上側の手は胸の前の床についてバランスを取る。②伸ばしている下の脚を4秒かけて上げ、4秒かけて①に戻して1回(写真(2))。基本回数は左右20回を1セットとして、1日2セットが基本。所要時間は5分20秒。

◆アブダクション(中臀筋強化)

 中臀筋はお尻の上部にある筋肉。

①アダクションの応用で、上側の脚を伸ばし、下側の脚を手前に90度ほど曲げた状態からスタート。上側の脚を伸ばしたまま4秒で上げ、4秒で戻して1回。基本回数も同様。

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中野 ジェームズ修一

中野 ジェームズ修一

1971年、長野県生まれ。多くのアスリートから支持を受けているPTI認定プロフェッショナルフィジカルトレーナー。株式会社スポーツモチベーション最高技術責任者。米国スポーツ医学会認定運動生理学士。多くのオリンピック選手や青山学院大学駅伝チームの箱根駅伝連覇を支えるなど、アスリートから絶大な信頼を寄せられている。「100トレ 医師とトレーナーが考えた100年時代の新健康体操」(徳間書店)が発売中。

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