そんな多額のコストをかけても、冒頭の論文の通り代替療法はハイリスクです。「サプリくらいなら」と思うかもしれませんが、ビタミンEやβカロテンはがん化を促進する恐れがあり、ビタミンCは放射線や抗がん剤の治療を阻害するリスクが知られています。
百害あって一利なしの代替療法ですが、利用者は高学歴の人が多いのが特徴。ほかの特徴は、60歳以下の女性、抗がん剤治療を受けたことがある人、現在ホスピスや緩和ケアに入院している人など。いずれも世界的な傾向です。周りに勧められても、手を出さない方が無難でしょう。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁