ジョギングも一因 かかと痛“難治例”の最新治療事情

肥満もリスク要因だ(C)日刊ゲンダイ

 足底腱膜炎は整形外科領域であるが、一般の整形外科では診断はされるものの「治療法はない」と言われるケースもある。足の外科を専門とする整形外科医などの方が体外衝撃波治療も含めて確実に治療法を提案してくれるだろう。

■体外衝撃波治療

 体外衝撃波治療は足底腱膜炎だけのものではない。整形外科領域では肩、膝などの治療にも用いられる。よく知られるのは尿路結石の破砕治療だ。足底腱膜炎の治療では、尿路結石の出力の3~4割程度の照射になる。

■難治化する前に

 難治例に至る前ならば、足底腱膜炎は自分で対処できる。「かかとに負担がかかりにくいインソールを用いる」「ステップでの爪先立ち、かかと上げ」「足指でタオルを手繰り寄せる」「足指でゴルフボールをつまむ」などが有効だ。足底腱膜炎のリスク要因を抱えている人には、予防策にもなる。

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