40代以降は要注意 我が家の風呂場やトイレでの死を防ぐ

風呂場で亡くなる人は交通事故死者数の数倍(C)日刊ゲンダイ

 ヒートショックはトイレでも起きやすく、高血圧、糖尿病、動脈硬化症、心疾患、脳卒中などの人はそのリスクが高まることが知られている。 

 また、冬の風呂場で亡くなる人の9割が65歳以上だが、残り1割の多くは40~65歳。消費者庁が55歳以上を対象にした調査でも、1割が入浴中にのぼせたり、意識を失ったりしてヒヤリとした経験をもっていた。40、50代も安心はできないのだ。

 では、寒い日の風呂場では何に注意すればいいのか?

「入浴により温度が急激に変化すると、血圧が大きく変動し、失神したり浴槽内で溺れやすくなります。それを避けるには入浴前に浴室や脱衣所を暖めることです。シャワーで湯を浴槽にためると、蒸気で浴室が暖まります。沸かし湯なら、ふたを外して沸かすといいでしょう」

■飲酒後のおしっこで失神も

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