この病気は、疲れやストレス、光や音の刺激でも神経が「痛み」ととらえてしまう原因不明の疾患です。一般的なレントゲン、CT、MRI、筋電図、炎症反応、血液など、あらゆる検査で異常は出ません。確立された検査方法はまだなく、医療関係者の間でもあまり認知されていないので「そんな病気はない」と言う医師もいるんです。
専門の診断医によって病名には納得できたものの、治療は投薬と近赤外線で体を温めることぐらいしかありません。あとは「筋力が落ちないように適度な運動をして」と言われただけ……。できるのはお散歩ぐらいですけどね(笑い)。
■「内部障害」のマークを着けていても、席を譲ってくれる人はほとんどいない
病歴7年になります。今は月1回ペースで東京駅近くの「東京リウマチ・ペインクリニック」に通院して、1日に27錠の薬を飲んでいます。線維筋痛症の痛みに対する薬と、それに伴う副作用に対する薬です。でも、正直にいうと、あまり効き目はありません。それでも、体調をコントロールすれば外に出られるくらいにはなったので、寝たきりよりはましになりました。
独白 愉快な“病人”たち