独白 愉快な“病人”たち

ガガと同じ線維筋痛症 如月まぁやさん“見えない痛み”語る

線維筋痛症の痛みは「いつも血管にガラスの破片が流れているような感じ」/(C)日刊ゲンダイ

 シンガー・ソングライターとしての活動はささやかなものです。1年12カ月中の10カ月はつらくて動けないから……。夏の日差し、冬の寒さはもちろん、季節の変わり目や梅雨、長雨の時季などはほとんど活動できません。痛みがひどいと死にたくなるくらいですが、そういうときはまったく動けないから自殺もできません。といっても、音楽活動やブログを始めてからは、私を支えにして生きている人を裏切ることになると思うから、思いとどまっています。

 音楽活動を始めた頃は「病気を売り物にしている」といった批判も受けました。でも、そう言われることは覚悟していましたし、心の傷は考え方を変えればなんとか治せます。だから、批判を避けることより「誰かを救える自分でありたい」と思いました。

 私に限らず、外見からはわからないけれど、重大な病気を抱えている人はたくさんいます。「内部障害」のマークを着けていても、電車で席を譲ってくれる人はほとんどいません。自分と違う人を哀れむのではなく、興味を持って欲しいのです。ガガさんのニュースで病気の認知度が上がり、医療の研究が進み、政治的な対策にもつながったらいいなと期待しています。

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