予備群だって危ない…高血糖を放置するとがんを招く

予備群だって危ないのだ(C)日刊ゲンダイ

 糖尿病は、最近1~2カ月間の血糖値を反映するHbA1cが「6・5%以上」、空腹時血糖値が「126㎎/デシリットル以上」に当てはまると診断され、予備群はHbA1c「6・0~6・4%」、空腹時血糖値「110~125㎎/デシリットル」の人が該当する。

 国立がん研究センターの研究では、HbA1c値6・0~6・4%の予備群は、すべてのがんで1・28倍リスクが上昇すると報告されている。また、国立国際医療研究センターによると、糖尿病の手前の高インスリン血症の人は、そうでない人より2倍もがん死亡率が高いという。

■「インスリン抵抗性」と「AGE」がリスクを上げる

 なぜ高血糖の人が、がんにかかりやすくなるのかについては、はっきりしたことは分かっていないが、いくつか報告がある。糖尿病専門医で「しんクリニック院長」の辛浩基氏は言う。

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