さすがに当時は絶望したそうですが、そこは大阪生まれの明るい性格。「失敗してもその次、さらに次を考えて前に進んできました。何があってもへこまない」と語っていたのが印象的でした。
■運動はがんを抑制する要素
そんな安藤さんは1日1万歩を目標に、毎日歩いて事務所に通っているといいます。元気の秘密はいくつかあるでしょうが、最大の要因が運動でしょう。
東京ガスの社員データでは、定期健診を受診した男性9677人を運動量により、①運動不足②やや運動不足③平均的④比較的運動している⑤積極的に運動している――の5グループに分けて追跡。平均15年にわたってがんの死亡率を検討した結果、がん死亡率は「運動不足」が最も高いことが判明。「平均」の2倍以上、「積極的」の4倍近いことが分かったのです。よく運動するほど、がんの死亡リスクが低下することが分かります。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁