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AGEに着目し「糖尿病腎症」を治す画期的な自由診療を行う

エージーイー牧田クリニックの牧田善二院長/(提供写真)
エージーイー牧田クリニック(東京・銀座)牧田善二院長

 糖尿病の合併症の中で最も怖いのが「糖尿病腎症」。最悪の場合、人工透析が必要になる。牧田善二院長(顔写真)は、体内にできる「AGE(終末糖化産物)」という物質に着目し、糖尿病腎症を治す画期的な治療(自由診療)を行っている。

 AGEとは、何なのか。

「AGEは血中のブドウ糖が、タンパク質と結合して作られる物質です。高血糖が長く続くとAGEが体の血管に蓄積し、免疫細胞の攻撃によって常に炎症が起きている状態になる。それが糖尿病によって引き起こされる腎症、網膜症、神経障害、動脈硬化などの原因なのです」

 牧田院長は30年以上にわたりAGEの研究を続けているが、残念ながらAGE自体を除去する薬は見つかっていない。しかし、AGEによって起きる腎臓への害(炎症)を抑える効果がある薬剤が発見されたことで、初期の腎症は確実に治すことができるようになったという。

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