気鋭の医師 注目の医療

AGEに着目し「糖尿病腎症」を治す画期的な自由診療を行う

エージーイー牧田クリニックの牧田善二院長/(提供写真)

「糖尿病腎症の特効薬は複数発見されていますが、中でも強力なのが『テルミサルタン』という降圧剤です。欧米では2005年ころから画期的作用があるという研究報告がいくつかありましたが、08年には国内6つの大学病院が中心になって実施した臨床研究で日本人に対しても効果が確認されています」

 ただし、テルミサルタンは、長く使い続けて耐性ができると、効果が低減する弱点がある。その場合には、昔からある「スピロノラクトン」という降圧剤を併用すると、耐性が取れて効果が復活する。

■「尿アルブミンが『2500以下』なら全員治せる自信

 この2剤を使った組み合わせは、糖尿病腎症の治療を考える上で最強の治療法という。

「糖尿病腎症を治すには、とにかく早く発症を見つけて、早く治療を開始することが重要です。そのためには『尿アルブミン』という検査が欠かせません。しかし、糖尿病患者さんの4人に1人しか調べていないのが現状です。腎機能の検査には血中のクレアチニン濃度を測定する『血清クレアチニン』もありますが、この検査は腎機能が50%以下に低下しないと数値に変化が表れないので手遅れになってしまいます」

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