会社員のYさん(38歳・男性)は、某がん拠点病院で「大腸がん」(S字状結腸がん)の手術を受けました。この時、すでに両肺に小さな転移を認めていたため、医師から「手術後に点滴による抗がん剤治療が必要」と告げられました。
そして、手術の全身麻酔中に抗がん剤治療を目的とした「皮下埋め込み型ポート」を付ける処置も行われました。ポートとは、小さな円盤状の本体と太い静脈につなげた細い管(カテーテル)から構成される機器で、前胸部の皮下に埋め込み、体外から薬剤を投与するために使用します。
Yさんは順調に回復し、手術から2週間後にはポートから抗がん剤の投与を開始。2種類の抗がん剤のほか、「5―FU」という薬剤を携帯用インフューザーポンプで46時間持続注入する治療も行われました。ムカムカする副作用が2日間ほどありましたが、抗がん剤治療終了後、無事に退院となりました。
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