入浴より安全で体にもいい サウナの誤解と正しい楽しみ方

上手に活用したい(C)PIXTA

 ちなみにサウナは入浴と同じ医療効果があるが水圧がないぶん心臓負担が少なく安全だという。

「サウナについては医療関係者でさえ誤解している点があります。例えば『サウナに入ると血管が拡張して血圧が下がる。それを解消しようと心臓の負担が増えるが、脳への血流が悪くなって倒れる』という論調です」

 実際は血管が拡張して血圧が下がっても、血管抵抗性がなくなったぶん心臓の負担は減り、脳を含め血流は改善して健康な人なら倒れることはないという。

 サウナで具合が悪くなるのは飲酒後に入ったり、もともと脳の血管が狭窄していたり、心臓に血栓ができていたり、などの障害があったり、血圧が低いのに急に立ち上がって脳が虚血状態になったり、血圧調整障害をもっている場合。あとは“湯あたり”だ。大量の汗で体温調節ができなくなり、熱性失神、熱性けいれん、熱性疲労などを起こしてしまうケース。しかしこれはきちんと水分をとっていれば問題ない。

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