専門医が指摘 糖尿病で怖い「合併症」招きやすい人の共通点

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 血糖値が安定していた患者が顔を見せなくなり、1年後に再び受診に来たときは眼底出血を起こして網膜症が進んでいた。

 糖尿病と診断されてから15年放置した結果、腎不全の一歩手前で病院に運ばれ、人工透析を1回5時間、週3回ペースで受けることになった患者もいる。

「たとえば夜勤があるなど仕事が不規則な人は、どうしても食事や睡眠が偏り、生活習慣の改善がままならないケースが多い。血糖コントロールがうまくいかず、合併症が進んでしまいやすい環境だといえます。しかし、多忙な中でも、食事はドカ食いを避け、必ず野菜を一品加えて最初に食べるようにしたり、禁煙したり、努力できることはいくつもあります」

 早期に治療をスタートして、自己判断で中断しない。少しでもいいから生活習慣の改善を継続できるかどうかが、分かれ道になる。

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