■患者にも病院にもプラスに
そうした緊急手術も含めて、院長業務として翌日に持ち越せないことがあれば今も病院で寝泊まりしています。
忙しい時期には、帰宅するのは週末くらいです。土曜日は他の病院で手術を行うことが多いので、休日は日曜日だけになります。でも、1日休めればそれで十分です。
毎日、自宅に帰って家族と一緒に過ごすことは、子供が小さい頃はその成長を目の当たりにできることもあり、リフレッシュになるかもしれません。
しかし、子供が成人すると、自分もそうだったように不要な干渉はお互いのストレスになってきます。さらに、車なら交通渋滞、電車であれば人にもまれながら通勤するのは非常に苦痛です。
また、私は食べたいものを食べるようにしていて、当然、出るものも出ます。人間はそうした自然なサイクルが妨げられると、大きなストレスを感じます。たとえば、朝からずっと会議が続き、食事もできない、トイレにも行けないなんて状況が続けば、ものすごいストレスを受けることになるのです。
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