道端アンジェリカさん告白「乾癬」 “飲む治療薬”の実力は

乾癬を告白した道端アンジェリカさん(左)/(C)日刊ゲンダイ

■新薬への急な切り替えは要注意

 五十嵐部長は新薬が適する患者として「塗り薬で効果が得られない」「ほかの内服薬で副作用が出る、あるいは心配される」「注射に抵抗感を持つ」などを挙げる。

 さらに「痒みがある」「肥満」の患者にも適している。痒みは服薬後早い段階で治まり、肥満でも効き目が変わらないからだ。生物学的製剤は、高体重が効き目に影響を与えることがある。

 すでに使っている薬(塗り薬または内服薬)から新薬に切り替える場合、シクロスポリンに関してはある程度オーバーラップが必要。急に切り替えて症状が一時的に悪化した例の報告がある。

「米国では数週間かけてシクロスポリンを徐々に減らし、中止する方法をとっています」

 生物学的製剤からの切り替えは、選択肢としては「あり」。しかし、症状が落ち着いているのにあえて別の薬に替えるケースはほぼない。

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