死因はがんに続き2位 ホントは怖い糖尿病の感染症

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「同じ理由で、胆のう炎も発症しやすくなります。自律神経障害で胆のうの収縮が不十分になると、胆のう内に胆汁が残る。そこに細菌などが繁殖するからです」

 上気道炎は鼻や喉の炎症。いわゆる風邪のことで、重症化すると、気管支炎や肺炎などを引き起こす。

「インフルエンザで亡くなる人は年間1万人以上います。その中に糖尿病の人も多く含まれている。また、結核は過去の病気と思っている人もおられるでしょうが、発症せず本人も気がついていないだけで保菌者はいると考えられます」

 歯周病は口の中の常在菌が歯ぐきなどに取りついて起こる慢性感染症。歯槽骨を溶かして歯を失う原因だが、最近の研究では心臓病の原因のひとつともいわれている。

「糖尿病の人は感染症にもっと敏感になるべきです。糖尿病の重大な合併症の多くが感染症による炎症が原因の可能性があるからです」

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