死因はがんに続き2位 ホントは怖い糖尿病の感染症

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 実際、最新の研究では長期間、体内でくすぶり続ける「慢性炎症」が、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす動脈硬化症やがん、免疫疾患といったさまざまな病気に共通する基盤病態となっていることが分かりつつある。

「かつて、動脈硬化は肉など脂っこいものを多く食べることで血管内に脂質が沈着して起きると言われてきました。ところが、血液内の脂質量を減らしても思うように脳梗塞や心筋梗塞が減少しない。しかも、これらの病気を発症した人からクラミジア、歯周病菌、ピロリ菌など慢性炎症を起こす病気を抱えている人が多かったことなどから、『動脈硬化炎症説』が注目されているのです」

 がんも、感染症との関係が明らかになりつつある。

 胃がんがピロリ菌、子宮頚がんがヒトパピローマウイルス、肝がんが肝炎ウイルスに感染することで発症することが分かったからだ。

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