なかなか治らない胃食道逆流症は「タイプ見極め」が重要

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「持続性胃食道逆流の定義を『酸の逆流が24時間中4%以上』または『逆流回数が48回以上』としました。そして、持続性胃食道逆流のグループと『逆流なし』のグループを比較したのです」

■チェックすべきは4項目

 結果、持続性胃食道逆流グループに高頻度で見られる4つの項目が挙がった。

 それは「男性」「3センチ以上の食道裂孔ヘルニア」「PPI投与でも治癒しないびらん性食道炎」「1センチ以上のバレット食道」だ。

「4つに該当したからといって100%持続性胃食道逆流とはいえませんが、食道インピーダンスpHモニタリングが簡単にできる検査ではない点を考えると、治療法を考える上での一つの目安になるかもしれません」

 4つのいずれにも該当せず、PPIで良くならなければ、抗うつ薬による治療を考えたほうがいいケースもあるのだ。

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