今回の研究では、持続性胃食道逆流症をさらに「酸性逆流」「非酸性逆流(胃酸以外の体液や空気などの逆流)」に分け、酸性逆流に対するボノプラザンの効果も見た。従来のPPI内服時と、ボノプラザン変更後を比較したのだ。
すると、ボノプラザン変更後の方が胃酸はより強力に抑制されており、食道内への酸性逆流も大幅に減少。「時間比4%以下」を正常とした場合、半数近くの人が正常になり、胸焼けなどの逆流症状も著明に軽快した。従来のPPIの時は6割に胃酸逆流による食道炎が見られたが、ボノプラザン変更後は9割以上が治った。
治らない胃食道逆流症で苦しんでいる人に、光が見えてきた。