すべての医師とは言いませんが、とくに外科医はそうした自己管理ができなければいけません。厳しい言い方をすれば、自己管理ができない者は外科医の適性がないと言っていいでしょう。
また、自己管理ができていない若手医師の中には、自己管理をうまく行い自信をつけて成長している先輩医師を見て、「自分も同じことができる」と錯覚しているケースがあります。これがプロスポーツの世界なら、成績が数字としてはっきり出るので、錯覚しているだけの者は振り落とされてしまいます。しかし、医師の世界は違います。基本的にはすべて公平に機会を与え、門戸も広くしています。
ただ、振り落とされる者が少ない分、勘違いしたまま自己管理ができていない医師は、気づいたら取り返しのつかない事態に陥ってしまいかねません。
働き方について考えると同時に、プロとしての自覚を明確に持ってしっかり適性チェックと自己管理ができる医師を増やしていくのが、いまの医療界の課題といえるでしょう。
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