声優・鶴ひろみさん57歳で「大動脈瘤解離」突然死の恐怖

胸や背中に激痛が走るのが前兆(C)日刊ゲンダイ

 大動脈が解離すると、胸や背中に何かが刺さるような激痛が走る。これが前兆で、すぐに救急車を呼ばなければならない。

 米山氏によると、亡くなった鶴さんはおそらく大動脈が解離する段階で激痛に襲われ、事故にならないようハザードランプを点灯させて停車。大動脈瘤が破裂して意識不明に陥ったのでないかという。高速道路上で1人だったため救急車を呼べなかったことが不運だったようだ。

 原因と予防法は?

「親がこの病気を経験した人は遺伝的に血管がもろいかもしれないので注意が必要です。遺伝はなくても高血圧や高コレステロール、たばこなどで動脈硬化を起こしている人は血管が破れやすくなっている恐れがあります。胸や腹部にこれまで経験したことがない激痛を感じたら、無理をせず救急車を呼ぶこと。予防法は医師の指導を受けて糖尿病や脂質異常症、高血圧、肥満症を治療し、たばこを抑える。食事は塩分を減らして野菜と魚をたくさん食べてください」(米山公啓氏)

 50歳を過ぎたら細心の注意が必要だ。

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