年をとったら「太る」を目指す

一見すると肥満でも サルコペニアやフレイルの可能性あり

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 超高齢社会の今、積極的な対策が求められているのが、「サルコペニア」と「フレイル(虚弱)」だ。

 サルコペニアはギリシャ語の「サルコ(筋肉の意味)」と「ペニア(喪失の意味)」を組み合わせた言葉で、筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下している状態。一方、フレイルは、体の予備機能が低下して健康障害を起こしやすくなった状態で、介護が必要となる前の段階だ。フレイルの最も重要な要因が、サルコペニアである。

「サルコペニア、フレイルともに認知が不十分な上、該当する人の多くが自覚していません。ガリガリに痩せていたり、見るからに健康状態が悪かったりする人だけとは限らず、ふっくらした体形の『一見したところ肥満』という人もいます」

 つまり、見た目と実際は異なるのだ。“一見肥満”の人は、実は“むくみ”の可能性もある。もしそうなら、心不全、腎不全、肝不全、内分泌の異常など原因を突き止め、治療を行わなければならない。

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若林秀隆

リハ栄養、サルコペニア、摂食嚥下障害を特に専門とする。日本リハビリテーション医学会指導医・専門医。

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