3割が残薬あり 糖尿病治療薬「飲み忘れ」が寿命を縮める

自分のライフスタイルに薬が合わなければ替えることも可能(C)日刊ゲンダイ

 寺内教授は「残薬」の弊害は大きいと指摘する。なぜなら、「血糖コントロールの不良」「入院や救急処置室の受診の増加」「生活の質の低下」「死亡率の上昇」「医療費の向上」につながるからだ。

■「自分は軽症で大丈夫」は大間違い

 患者が積極的に治療方針の決定に参加し、治療を受けることを「アドヒアランス」と呼ぶ。「薬をきちんと飲む」はまさにこれ。「残薬あり」は、「アドヒアランス不良」を意味する。

 海外のデータになるが、アドヒアランスを5段階に分けると、アドヒアランスが低いほど死亡リスクが高い。アドヒアランスが最も不良の群は、最も良好の群に対し12倍以上の死亡リスクだった。

「糖尿病の薬物治療をしているのに血糖コントロールの目標値に達しないなら、次の治療を開始すべき。この『治療強化』のタイミングは、アドヒアランス良好の群ほど早いという報告があります」

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