成功のヒミツ失敗しないコツ

子供の歯磨きを禁止 埼玉の歯科医師による“実験”の結論は

次女(左写真手前)は生後11カ月から実験に参加(右)黒沢院長(提供写真)

 脱灰は食べ始めて3~5分で起こるが、再石灰化は食後20~30分経ってから。間食が多いと脱灰の機会が頻繁に起こる。つまり「脱灰の時間が長い=虫歯ができやすい状態が長い」で、虫歯のリスクが高まる。

 では、ここに伝統食がどう関わるのか?

「ダラダラと飲み食いするのが、虫歯に一番なりやすい。砂糖や油が入ったおやつは、ダラダラ食べ続けることができてしまうのが問題です。一方、伝統食は、砂糖や油をほぼ使用しません。血糖値が上昇して満腹感を覚えればそれ以上の食欲を抑えやすく、規則正しい食生活習慣が確立しやすいのです」

 伝統食だからこそ、虫歯になりにくい食べ方ができる。長女の佳子さんは現在、歯科医師だ。もっとも、これは子供に限った話で、大人は歯周病の問題があるため歯磨きが不可欠だという。念のため。

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