医者も知らない医学の新常識

コーヒーは百薬の長? 最新の研究結果と注意するべきこと

好きな人には手放せない(C)日刊ゲンダイ

 コーヒーは好きな人には手放せない飲み物です。刺激性のあるカフェインを含み、常用性があるからですが、その一方で体に良い影響のある多くの生理活性物質が含まれていることも報告されています。コーヒーは体に良い飲み物なのでしょうか、それとも良くない点もあるのでしょうか。

 最近の研究では、体に良いとする結果が多く発表されています。今年の「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」という一流の医学誌に掲載された論文によると、これまでの多くの臨床データをまとめた結果として、1日3、4杯コーヒーを飲む人は、あまり飲まない人と比較して、動脈硬化の病気で死亡するリスクが、2割近く低下していました。寿命の延長効果もあり、がんになる人も少なくなっていましたから、薬より効くと言っていいぐらいの効果です。

 ただ、妊娠中にコーヒーを飲むと、流産や早産が起こりやすいと報告されています。また、高齢の女性の骨折も、コーヒーを飲むと多くなると指摘されています。コーヒーの成分は妊娠中に濃縮されますし、女性ホルモンの働きを弱めるような作用があるようなのです。皆さんもコーヒーとうまく付き合って、健康な生活に役立てて下さい。そして、妊娠中の女性と骨粗しょう症と言われた女性の方は、なるべく飲まないことが健康のためにはいいようです。

石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

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