独白 愉快な“病人”たち

49歳で手術 川原みなみさん「腰椎すべり症」で体内にボルト4本

担当医師に背中を押され手術を決断(C)日刊ゲンダイ

 手術を勧められ、手術の日程も決めて帰ってきたのですが、1カ月待ちだったので、その間に念のためもうひとつ、京都屈指の病院へ行ってみました。MRI検査の結果、やはり診断は同様で手術を勧められました。ただ、前の病院では「神経の圧迫を取るだけの手術」だったのに対して、そこでは「ズレた骨を4本のボルトで動かないようにする固定術」を勧められました。私の場合、前にズレるだけではなくグラグラ動くちょっと厄介なすべり症だったようです。

「あなたの年齢では珍しい病気です。ボクの家族ならどうするかと考えてみました。それでもこの手術をボクは勧めます」

 医師にそう言われて、2015年7月末にその病院で手術を受けました。

■術後2~3日はベッドの上で「寝返りもダメ」

 腰にボルトが入り、コルセットでガチガチに固定され、3日間はすごい痛みでした。ボルトが体の中で動いてしまうと再手術になるらしく、2~3日はずっとベッドであおむけに寝たままでいないといけません。寝返りもダメで、それはそれはつらかったです。その後、トイレに歩き出す時も、ほんの数メートルなのに車椅子。起き上がる時も車椅子に移る時も、便座に座る際もドキドキでしたし痛みもありました。とにかく、背骨を曲げないことだけに集中した日々でした。

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