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コーヒーは1日3~4杯がベター 英医学誌に最新調査結果が

砂糖などを減らしてブラックで
砂糖などを減らしてブラックで(C)日刊ゲンダイ

「コーヒーは体にいい? 悪い?」「1日何杯までOK?」というような論争は、永遠に続いている印象があります。

 ところがこのたび発表された研究結果は、それを終わらせるかもしれません。少なくとも、しばらくの間は――。

 医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」がコーヒーに関する過去の約200の研究結果を分析しました。その結果、コーヒーが「健康に良い影響を与えている」と分かったのです。

 それによると、1日3~4杯のコーヒーを飲む人は、全く飲まない人に比べ、ある種のがんや心臓・肝臓疾患の発生率が低く、さらに2型糖尿病、認知症、脳卒中の発生も少なかったとのこと。

 研究に携わったサウサンプトン大学のポール・ロービック教授は「あくまで統計上の結果であって、コーヒーが直接こうした病気を予防しているのかどうかは分からない。その人の年齢や喫煙、エクササイズなどのライフスタイルによっても変わる」とコメント。

 また、同じコーヒーを飲むにしても、できるだけ砂糖などを減らし、ブラックで飲むことを勧めています。

 ただし、ほかの医学関係者は「コーヒーは安全だと分かったのは朗報と言えるが、病気予防のためにコーヒーを飲むというのは違う」と注意を呼びかけています。

 それにしても、1日3~4杯という回数の多さに驚いた方も多いのではないでしょうか? オフィスでの午後、今日3杯目のコーヒーに何となく罪の意識を感じていた方は、堂々と飲めるようになるだけでも心の健康に貢献するかもしれません。

シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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