PL配合顆粒には、解熱鎮痛作用のあるサリチルアミドとアセトアミノフェンが入っています。また鼻水やくしゃみを抑える抗ヒスタミン剤と、それによる眠気を抑えるためのカフェインが配合されています。ジェネリックはすべて同じ成分でできています。ペレックス配合顆粒は、抗ヒスタミン剤の種類が違うだけで、他の成分はすべて同じです。
市販の風邪薬にも、同じような成分が入っています。しかし、市販薬のほうが、より多くの種類の薬効成分を含んでいます。
処方薬には、風邪薬としての必要最小限の薬剤しか入っていません。症状や体質に合わせて「医者の匙加減」で、別のクスリと一緒に処方できるようにするためです。しかし、市販薬に匙加減はありませんから、いろいろなことを想定して、成分の種類を増やしているというわけです。
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永田宏
長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授
筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。