冬の快眠は体温管理がカギ “3つのNG”を作業療法士が解説

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 夜の冷え込みが一段と厳しくなり、なかなか寝付けなかったり、ぐっすり熟睡できないなんて人も多いだろう。冬の快眠は「体温管理」が重要だ。

 人間には体の表面の温度である体温のほかに、「体の中心部(内臓)の温度」=「深部体温」がある。深部体温は一日のうちで上がったり下がったりするリズムがあって、深部体温が高くなればなるほど体が動くようになり、逆に下がれば下がるほど眠くなる。入眠から睡眠中にかけては深部体温がどんどん下がり、起床に合わせて徐々に上がっていけば、ぐっすり寝て、すっきり起きることができる。

 熟睡するためには、深部体温をしっかりコントロールすることがカギになる。

 作業療法士でベスリクリニック睡眠外来担当の菅原洋平氏が説明する。「体の表面の体温が上がると深部体温も上がります。深部体温がある程度まで上がると、今度は汗をかくことで放熱して深部体温を下げようとする。逆に表面が冷えると、深部体温を上げようとします。気温が低くなる冬は、この深部体温の上下動の仕組みを外から補助してあげることが大切なのです」

1 / 4 ページ

関連記事