年をとったら「太る」を目指す

本格的なリハビリの前に十分な栄養摂取から始める

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 若い時から痩せている人は代謝が良く、そもそも「痩せやすい体質」。1キロでもいいから増やしたいがなかなか難しい時は、とにかく体重の「さげ止め」を図るしかありません。

 口から全く食べられないような人には、経管栄養法があります。鼻あるいは口から胃までチューブを挿入する、あるいは「お腹に小さな口」を作り、胃の中にチューブを入れる「胃ろう」で栄養剤を胃まで送ります。

「点滴ではなく経管栄養法?」と思われる方がいるかもしれません。点滴では栄養素がいきなり血管に入りますが、経管栄養法では腸管や肝臓などを通って体に栄養が入ります。

 すると腸を使うので、腸の粘膜がしっかりします。腸には免疫細胞が多く、免疫力を保ち、感染症になりにくい。つまり、死亡しにくくなるのです。

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若林秀隆

リハ栄養、サルコペニア、摂食嚥下障害を特に専門とする。日本リハビリテーション医学会指導医・専門医。

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